|
戒名と位牌 仏事歳時記・基礎知識メインへ |
◆肉親の誰かがなくなると、葬儀を行ない、戒名をつけてくれるよう頼みます。この戒名は単に死者に与えられる名前という意味だけではありません。死後、仏教に帰入し受戒したとして与えられるものです。ですから本来は、生前に仏教教団に入って戒律を守ることを誓った者が俗名を改め、戒名をうけます。在家の場合は受戒会に加わった者がうけ、戒をうけ仏法に帰依した者に対する名前なのです。(最初は戒名、法名も同じように考えられていましたが、真宗では戒を説きませんので、真宗が広まると法名をたてました。ですから真宗では戒名といわず法名といいます。又日蓮宗では法号と言います。)
◆最近では、どんな戒名をつけて頂けるかは価格により決まるように思われますが、上記のように本来は生前に頂くものであり、お寺や宗派への貢献度により決まります。しかし現在お寺や宗派と縁遠く生活する我々には、お金の御布施により戒名を頂く事はいたしかたの無い状況といえます。
◆ただし、闇雲にお金をかけるだけでは、やたら無駄になる事も多いので、正しい知識の上に、相応の戒名を頂くことが大切です。
安心! オンライン戒名・法名。
◆戒名を頂くと、位牌や石碑に刻みます。位牌にはいろいろな形、大小がありますが、大別して、札位牌と繰り出し位牌の2種があります。札位牌は故人一人一人が独立してつくられたものです。繰り出し位牌は、屋根や扉のついた位牌の枠があり、中に長方形の札位牌を複数納められるようになっています。ただし、浄土真宗では位牌を作らず過去帳に記入してこれに代えています。
葬儀の時に祭壇に飾る白木の位牌は野位牌といい、49日法要が終わるまでの仮の位牌で、それまでに本位牌を作り49日を境に白木位牌と代えます。通常、白木位牌は49日が終わりますと必要が無くなりますので、お寺で焼いてもらいます。 格安位牌販売。
|
戒名の一般的形式 仏事歳時記・基礎知識メインへ |
*戒名(法名・法号)とは仏弟子になった事をあらわす名前で身分に関わらず2文字となっています。
一般に院号、道号、位号がついたものを戒名と呼んでいます。ですから最近では戒名本来の2文字のことを「法号」といって区別する場合がいります。
*院号 信仰の深さ、菩提寺への尽力、社会的貢献の高い人につけられる。
戒名本体の上に冠するものの中で、最上の尊称とされるのが院号、院殿号です。院というのは垣や回廊のある建物を指していますが、これが寺院の別称として用いられるようになってきました。ですから院号、院殿号を与えられた人は、寺院に対して寺を建立するほど貢献した人ということになります。現在はその基準はあいまいで、時には批判を受けることもあるようです。
*道号(阿号・誉号・釈号・日号) 生前雅号とか別名を持っている人がありますがそれと同じです。
中国では名の他に字(あざな)を持ち、その人を尊ぶ場合字を用いました。この字の事を道号といいます。最初は禅門に始まったのですが、他宗派でも用いられるようになりました。本来は仏道を証得した者が称するものですが、現在では一般の人の戒名として用いられています。
*位号 男女の性別や長幼を示すと同時に、院号と同様にその人の信仰の深さを尊んで位を付けたものです。
居士はインドで農工商の庶民を、中国では家にあって修道に励む人を指します。信心の篤い人に対して、仏教特有の称号となったものです。大姉というのは、元来は比丘尼、尼僧を指す言葉ですが、男性の居士と同様に与えられています。居士より一段上位では、男性の場合、大居士、女性の場合は清大姉と表わします。信士、信女は、優婆塞、優婆夷の意訳で、ともに五戒、または十善戒を保ち、清洋で、正を信じ、邪を信じない仏弟子をいい、信心の篤い者に、信士、信女が与えられます。童子・童女は、得度していない男女をいいます。一般的には7才〜15才くらいで亡くなったとき与えられる称号です。童子・童女の上に大を冠することもあります。孩児、孩女、嬰子、嬰女、水子は、一般的に童子、童女より年齢的に下の場いの称号です。孩児、孩女は幼児、幼女に、嬰児、嬰女は乳飲児に、水子は死産児の称号として用いられます。
|
男子位号 |
女子位号 |
|||
|
成人 |
大居士・居士 大禅定門・禅定門 清信士(善士)・信士(清浄士) |
清大姉・大姉 大禅定尼・禅定尼 清信女(善女)・信女(清浄女) |
||
|
子ども |
大童子、禅童子 清童子、童子 |
大童女、禅童女 清童女、童女 |
||
|
赤ん坊 |
幼児、嬰児、孩児 | 幼女、嬰女、孩女 | ||
|
流死産児 |
水子 |
水子 |
||
|
宗派 |
道号に用いられる文字 |
|
真言宗・天台宗 |
(梵字) |
|
浄土宗 |
譽(誉) |
|
浄土真宗 |
釋(釈) |
|
臨済宗・曹洞宗 |
空 |
|
日蓮宗・日蓮正宗 |
日(男子)・妙(女子) |
|
各宗派と戒名の形式 仏事歳時記・基礎知識メインへ |
(注:便宜的に戒名本体の2文字の事を「法号」と表示している)
【天台宗】
<教義>釈迦の多くの経文の中で最高の経とされる「法華経」を中心におき「人は誰でも仏になれる種子があり、縁にふれて努力すれば成仏できる」と教えている。
<ご本尊>阿弥陀如来(釈迦如来、薬師如来をまつる事もある)
<本山>比叡山延暦寺<宗祖>伝教大師(最澄)西暦806年
<諸派>無し
<経典>法華経、般若心経、大日経、浄土三部経
| <戒名形式> | ○○院 □□ △△ 居士(信士) |
| └─┘ └┘ └┘ └───┘ | |
| 院号 道号 法号 位号 |
【真言宗】
<教義>真言とは仏の真の言葉、それを身・口・意、つまり心と体で体得しようと努めていけば即身成仏できると説く教え。
<ご本尊>大日如来<本山>高野山金剛峯寺<宗祖>弘法大師(空海)西暦816年
<諸派>高野山(金剛峯寺)、智山派(智積院)、豊山派(長谷寺)
<経典>大日経、金剛頂経、理趣経、般若心経
| <戒名形式> | ○○院 □□ △△ 居士(信士) |
| └─┘ └┘ └┘ └───┘ | |
| 院号 道号 法号 位号 |
【浄土宗】
<教義>称名念仏を全ての修行に優先する。
<ご本尊>阿弥陀如来<本山>知恩院<宗祖>和順大姉(法然)西暦1175年
<経典>浄土三部経:無量寿経、観無量寿経、阿弥陀経
| <戒名形式> |
○○院 □阿 △△ 居士(信士) |
○○院 □誉 △△ 居士(信士) |
|
|
└─┘ └┘ └┘ └───┘ |
└─┘ └┘ └┘ └───┘ |
||
| (全体を法号と呼ぶ) |
院号 阿号 法号 位号 |
院号 誉号 法号 位号 |
|
| <基本戒名> | □□ △△ 信士(信女) |
| └┘ └┘ └───┘ | |
| (全体を法号と呼ぶ) | 阿号(誉号) 法号 位号 |
【時 宗】
<教義>称名念仏を全ての修行に優先する。
<ご本尊>阿弥陀如来<本山>清浄光寺<宗祖>(一遍)西暦1276年
<経典>浄土三部経:無量寿経、観無量寿経、阿弥陀経
| <戒名形式> |
○○院 □阿 △△ 居士(信士) |
○○院 □誉 △△ 居士(信士) |
|
|
└─┘ └┘ └┘ └───┘ |
└─┘ └┘ └┘ └───┘ |
||
|
院号 阿号 法号 位号 |
院号 誉号 法号 位号 |
||
【浄土真宗大谷派】
<教義>弥陀の積善が廻向されて、それに乗って衆生が浄土に往生できるとする、絶対他力の教え。念仏をもっぱらにして阿弥陀如来の本願を信じる事をつとめとする。
<ご本尊>阿弥陀如来<本山>東本願寺<宗祖>見真大師(親鸞1224)西暦1602年
<経典>浄土三部経:無量寿経、観無量寿経、阿弥陀経
| <法名形式> |
○○院 釋 △△ 居士(信士) |
○○院 釋尼 △△ 大姉(信女) |
|
|
└─┘ └┘└┘ └───┘ |
└─┘ └┘ └┘ └───┘ |
||
|
院号 釋号 名号 位号 |
院号 釋号 名号 位号 |
||
| <基本法名> |
釋 △△ |
釋尼 △△ |
|
| (現在の本山の姿勢) |
└┘ └┘ |
└┘ └┘ |
|
|
釋号 名号 |
釋号 名号 |
||
【浄土真宗本願寺派】
<教義>阿弥陀如来の本願を信じ、ひたすら念仏をとなえることによって弥陀の廻向をうけて浄土往生すると教える。純粋他力の教え。
<ご本尊>阿弥陀如来<本山>西本願寺<宗祖>見真大師(親鸞1224)西暦1594年
<経典>浄土三部経:無量寿経、観無量寿経、阿弥陀経
| <法名形式> |
○○院 釋 △△ 居士(信士) |
○○院 釋尼 △△ 大姉(信女) |
|
|
└─┘ └┘ └┘ └───┘ |
└─┘ └┘ └┘ └───┘ |
||
|
院号 釋号 名号 位号 |
院号 釋号 名号 位号 |
||
| <基本法名> |
釋 △△ |
釋尼 △△ |
|
| (現在の本山の姿勢) |
└┘ └┘ |
└┘ └┘ |
|
|
釋号 名号 |
釋号 名号 |
||
【臨済宗】
<教義>日常の一挙一動が道の働きであり、「平常心これ道」と説く。道は理想を求めず日常の中にあるとする。
<ご本尊>釈迦牟無尼仏<本山>建仁寺(それぞれの派により異なる本山を持つ)<宗祖>栄西禅師 西暦1202
<諸派>(妙心寺・南禅寺・建仁寺・建長寺・円覚寺)
<経典>特定の経典はないが主に般若心経・大悲呪・坐禅和讃等
| <戒名形式> | ○○院 □□ △△ 居士(信士) |
| └─┘ └┘ └┘ └───┘ | |
| 院号 道号 法号 位号 |
【曹洞宗】
<教義>日常生活の中で、潜在する仏心に目覚め、明るい社会作りに努力し、また坐禅して安心立命の日をおくるとする。
<ご本尊>釈迦牟尼仏<本山>永平寺・総持寺<宗祖>道元禅師 西暦1227
<経典>般若心経・観音経・修証義・法華経
| <戒名形式> | ○○院 □□ △△ 居士(信士) | <基本戒名> | □□ △△ |
| └─┘ └┘ └┘ └───┘ | └┘ └┘ | ||
| 院号 道号 法号 位号 | 道号 法号 |
【日蓮宗】
<教義>久遠実成の釈迦牟尼仏にむかい「南無妙法蓮華経」の題目を唱える事で即身成仏し、理想の社会であるフ仏国土が実現すると教える。
<ご本尊>曼荼羅(南無妙法蓮華経の7字)<本山>身延山久遠寺<宗祖>日蓮聖人 西暦1253
<経典>法華経
| <戒名形式> |
○○院 □□ △△ 日□ 居士(信士) |
○○院 △△ 妙□ 大姉(信女) |
|
└─┘ └┘ └┘ └┘ └───┘ |
└─┘ └┘ └┘ └───┘ |
|
|
院号 阿号 法号 日号 位号 |
院号 法号 妙号 位号 |
【日蓮正宗】
<教義>三大秘法の本門の本尊、戒壇、題目を教義の根本とする。「南無妙法蓮華経」の題目をとなえることによって妙法の当体となるとし、人間革命がなされると教える。また題目とともに折伏によって社会が浄土になる事を教える。
<ご本尊>曼荼羅(南無妙法蓮華経の7字)<本山>富士大石寺<宗祖>日蓮大聖人 西暦1253
<経典>法華経
| <戒名形式> |
○○院 □日 △△ 居士(信士) |
○○院 □妙 △△ 大姉(信女) |
|
|
└─┘ └┘ └┘ └───┘ |
└─┘ └┘ └┘ └───┘ |
||
|
院号 日号 法号 位号 |
院号 妙号 法号 位号 |
||