| 【Q710】 |
墓地を知人に譲りたいのですが…? |
| 【A710】 |
墓地(正確には墓地の永代使用権及び墓石など)は祭祀財産といって、不動産とは違い、売買や譲渡ができません。
ですので墓地名義人が死亡後、継承といって墓地を受け継いでいくものなのです。 当然相続財産とは別個に継承され、相続税の対象外です。又、墓地名義人の意思により生前に任意の第3者を継承者に指定することができますが、実際に継承が行われるのは墓地名義人の死亡後ということになります。
ですので、残念ですが現時点では知人に譲る事はできません。
ところで、公営霊園の場合、考えうる近い方法として、墓石撤去後も引き続き墓地を維持(名義は変えられません)しておいて継承者を知人に指定しておく(遺言書・公正証書にして)、等が考えられますが、この場合、貴方様名義の墓地ですので生前に知人が墓地を使用する事はある程度制限(全ては貴方様の権限の元に行う必要があります)されますので、実際的とは言いかねますね(特に寺院墓地や民営墓地では無理かと思います)。
一方完全に返還(永代使用権を放棄する)しますと、その墓地は墓地管理者に権利が戻りますので、貴方様の手からは完全に離れることになります。
というわけで、祭祀財産の特殊性を理解した上で、ご対応ください。 |
| 【Q711】 |
納骨棺(カロート)の中に水が…? |
| 【A711】 |
お墓の構造等にもよりますが、納骨棺の上部の墓石との隙間や蓋石(拝石)の隙間からの浸水の場合、隙間をしっかり塞ぐ(目地止め)する事で水の浸入が防げます(最近では接合部分にコンクリではなくシリコンにて隙間を埋める事が多くなっているため、接合部からの水の浸入はほとんどなくなってきています)。
ただし、長い年月の間には目地止めの劣化により隙間からの水の浸入や、結露(湿気による)等で納骨棺内や骨壷内に水分が発生(溜まる)する場合があります。
又、納骨棺の底が地面の下にある場合(地下式や半地下式)、水が溜まるケース(湿気を持ちやすい事と、底面部分からの水の浸透圧により地下水の状態により湧くことがある)があります。ですので最近では底面を防水性のコンクリートで塞いだり、排水管を設置する他、換気口をつけるなどの工夫をしている墓地もあります。
又近年の墓地では地面の上に盛り土をして納骨棺を地面より上に作り(地上式)、納骨棺底部の一部を抜き(コンクリで覆わず)、万一水が溜まった場合自然に水が抜けるような構造にしているお墓が多くなってきています。
ですので墓地の立地条件とともに墓地の構造をご確認された上、対策を講じる事が必要になります。 |
| 【Q712】 |
お墓に造花が飾ってありましたが…? |
| 【A712】 |
お墓に飾るのは特に生花でなければならないという決まりはありません。もともとはお墓を華やかにするために家の庭等に咲いているお花等を持参したりしたものです。現代では生花店でお花を買ってお墓に飾ることが一般的になっていますが、お墓が遠いとか忙しいなどの事情で頻繁にお墓参りには行けないけれどお墓に花を絶やさないようにしたいのであれば造花を飾られるのも良いでしょう。ただしお参りにいけるときには生花を用意して飾ってあげてくださいね。
最近では大型の霊園などでは年間契約などで、定期的にお墓をお掃除しお花を供えることを代行するサービスが増えています。お忙しい方はこういったサービスを利用されるのも一つの方法です。
何れにせよ、お墓参りや仏事というものは気持ちが何よりも大切です。自分の日常生活で無理せずにできる範囲で故人を大切にしお参りをされれば、それでよろしいのではないでしょうか。 |
| 【Q713】 |
お墓に彫ってある文字が朱色(赤く)なっているのには意味があるの? |
| 【A713】 |
昔からの風習として「寿陵」というものがあります。これは生前に墓地を建立し戒名(本来は生きている内につけて頂くものです)を墓石に刻んで赤く塗る(生きている証として)ものであり、長寿と繁栄をまねく吉事とされています。寿陵をした本人が亡くなると成仏の証として戒名の朱色を落とします。
さて、一般的に墓石には建立者名を入れますが、中には何を間違えたのか建立者名を朱色にしているもの見かけます。これは寿陵の風習を真似たものだと思われますが何の意味も理由も無いばかりか、ご利益もましてや云われもない事ですので、気になさらなくてもいいことです。何故なら、建立者は例外なく100%生きている人だからでありこれを赤く塗ろうが黒く塗ろうが、金色であれ銀色であれ建立者の自由だからです。ましてや寿陵とはまったく関係が無く、死んだら何色にしないといけないなどということもありません。ただ現実として一部の石材店等がまことしやかにこのような事を行っているようですが前述の通りにまったく云われも理由もない事ですので、「何色にしようと自由だ」としか言いようがない事です。 |